Feature

渡辺俊美×誰かと誰かのレコードジャケット S/PEAK

7th.guest / 森 敦彦

パーティーシーズンの到来を受け、ますます精力的に活動する男・渡辺俊美が、ゲストの思い出ジャケットをテーマに対談するプロジェクト。 今回対談するのは、“天国東京”のロゴがストリートを席巻する人気ブランド「ワコマリア」を率いる森敦彦。渡辺との親交も厚い彼が持参したのは、渡辺本人からプレゼントされたというジャズの名盤。壮大なサウンドシステムを組み上げたブランドのフラッグシップショップ「パラダイス トウキョウ」を舞台にトークが始まった。 PHOTO:RIEI NAKAGAWARA

今月のレコードジャケット
CHET BAKER『SINGS』

1956年に発表されたチェット・ベイカーの代表作で、名うてのトランペッターである彼が歌手としての地位も確立させたウエストコーストジャズの名盤。フランク・シナトラなどのスタンダードナンバーが並ぶ。どこか中性的な歌声のため、女性が歌っていると誤解されたこともあったという。

森「このジャケットは、僕の中では俊美さんなんですよね」

森「このジャケットは、僕の中では俊美さんなんですよね」

  • 森(以下M) このジャケットは、僕の中では俊美さんなんですよね。俊美さんからもらったし、(見た目が)ちょっと似てますし。
  • 渡辺(以下W) 女癖が悪いところとかね(笑)。
  • M 25歳でバーを始めた時に俊美さんからこれをもらったことで、僕はジャズを聴いたり、かけたりするようになったんですよ。「どんなバーにしよう」っていう相談にも乗ってもらったし、いろいろなジャズ喫茶も教えてもらったし、僕の中では俊美さんは師匠なんです。
  • W ちょうど自分もジャズにハマっていた時期だったし、当時はジャズをしっかりかけてくれるバーが無かったからね。森君も元々スポーツ選手で人付き合いが良い方じゃないから、良い音がかかっていれば余計な会話が無くてもいいって思ったんじゃない?
  • M そんなことないですよ(笑)。
  • W 古臭くない今のバーみたいなものを作るのって、建築的なことも含めて、その頃始まったばかりだったんじゃないかな。洋服屋さんも含めて。裏原と同じくらいの時期だったし。バーのロゴを作ったのはタキシン(滝沢伸介・ネイバーフッド代表)でしょ。それに内装は「M&M」や「ランドスケーププロダクツ」の中原さんとかが関わって、色々な人がそこに集まってた。ちなみに俺、このジャケットを自分のアー写でそのままパクったことあるよ。
  • M 偽チェット・ベイカーになって?
  • W そう。でもやっぱり、“なんちゃって”はやっちゃダメだね。お笑いならいいけど、元が格好良いものをマネするのはけっこうハードルが高い。このジャケットって何が凄いかって言うと、今みたいにMac(パソコン)も無い時代だから、色々とやってみないとわからないっていうところで作っているところ。モノクロの写真を使って、沢山ある中からフォントや色を選んで、ビシッと決まってるっていうのが凄い。
  • M 凄いですね。100点満点ですよ。
  • W うん、100点満点。僕はこの10インチを持ってるんだけど、色違いがあるんだよね。
  • M 色違いもあるんですか?
  • W グリーンぽいやつ。しかも、ヨーロッパ盤だとまた色が変わって。もう追いつけないよ(笑)。

» CHET BAKER-SINGS

ページ: 1 2 3 4

PROFILE

渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET、ZOOT16、猪苗代湖ズ)
TOSHIMI WATANABE
1966年12月6日・福島県出身

1990年に「TOKYO No.1 SOUL SET」を結成。福島県出身ミュージシャンなどと結成した「猪苗代湖ズ」でも活躍。メンズブランド「WHATEVER WORKS」のディレクションも務める。自身のソロプロジェクト「ZOOT16」の公式サイトではオリジナルTシャツなどのグッズを不定期で発表。即完なのでこまめにチェック。
watanabetoshimi.com
www.zoot16.com


今月の客人

森 敦彦 ATSUHIKO MORI 1972年5月31日・兵庫県出身

2005年に「WACKO MARIA」設立。音楽を常に根底に置き、上質でロマンティックな色気を感じさせるスタイルを提案。幅広いジャンルのレコードコレクターでもあり、SKA、ROCK STEADY、ROCK’N’ROLL、BLUES、ROCK‘A’BILLY、FUNKなどのSOUL REBEL MUSICを独自のアプローチで表現するSOUND CREW「KILLER TUNES BROADCAST」を主宰する。
wackomaria.co.jp


PAGE TOP